屋根素材の特徴とは 〜粘土系〜
2016.07.18 (Mon) 更新
屋根素材の中で、粘土系とされるものは、古くから日本家屋に使われており、その製法は、粘土を主原料として、混錬、成型、焼成したものを指しています。
そのような粘土を焼いて作られているものは、長い歴史と実績のある屋根素材ですが、一方で粘土系には瓦も含まれ、一般的に粘土瓦は重量が重いので、耐震性への配慮が必要でしょう。
なお、重さがあるため、遮音性が高く、雨音も気にならないのがメリットですが、その重量を支えなければならない家の柱など、家屋全体の耐久力がないと地震の時の揺れで家が押しつぶされてしまう危険性もあるのです。
そのような粘土の瓦は、断熱性にもすぐれており、特別なメンテナンスを施さなくても、半永久的に使用できることもメリットのひとつですが、屋根材を軽量化する方向では、屋根素材としての見直しもあるようです。
粘土系の中には、重量のある日本瓦のほかに、重厚な雰囲気を醸し出している陶器瓦である釉薬瓦や、無釉瓦があります。
釉薬瓦は、焼く前の瓦に釉薬をかけて高温で焼いたものでカラーバリエーションが豊富です。